2021/08/21
食品衛生法が改正されたことによって、HACCPの考え方を取り入れた衛生管理の構築が義務化されました。2021年6月までに、従来の運用では違法となっていまいます。法律自体に罰則は設けられていませんが、都道府県ごとに条例で必要な規定を定めることができるとなっているため、所在する場所によっては不都合が生じる恐れもあります。複数の店舗がある場合、地域によって罰則の内容が変わってくる恐れもあります。
HACCPの猶予期間が切れたらすぐに何らかの罰則が適用されることはありませんが、許可更新などの折に保健所の立ち入りで適用状況を確認されるので、そこで不適合が発見されれば、それに合わせた対応が必要となります。最悪の場合、許可の更新ができなくなるかもしれません。そうなってからでは遅いので、必ず対応するという気持ちが重要です。調査のときに発見された不適合については、全く対応していないなどの状況でない限り、是正が求められるはずです。
指摘を真摯に受けて、対応すれば大事には至らないはずですが、まずはHACCPを取り入れた衛生管理を構築しておかなければ話になりません。一度厚生労働省が公開している手引書を確認して、何をすべきか確認しておくと良いでしょう。特に新しい設備や人員が必要なわけではないので、着手すればそれほど時間をかけずに対応できます。まずは内容を理解することが重要です。
何も知らないようでは、はじめようがないからです。