温度管理に欠かせない測定

温度管理で最も重要なことは、その時の温度をしっかりと測定することです。変化を気がつくことができなければ、どれだけ優れたシステムを使っていても意味がありません。物体がどのような温度になっているかは、直接測るしかありませんが、妥当性確認という方法で、問題ない環境を維持することで管理する方法もあります。いずれにしても、対象物を直接測るか、その周辺を測定するかして変化を記録し続けることが必要です。

温度管理は継続的に行わなければ意味がありません。出荷時や気になったときだけ行っても、それ以外のときに適温を逸脱してしまっていれば品質は低下します。それが頻繁に発生するような環境では、いくら最後が良くても意味がありません。最初から提供して消費されるまで、全てにおいて適温を維持するシステムを構築しなければいけません。

そのために定期的に温度を測定し、その対応を繰り返す必要があります。温度管理における測定のタイミングは、その対応にどれだけかかるかによって決まります。1度の調整に5分かかるようなら、1度の変化をする確認するためにはそれよりも短い間隔でなければ意味がありません。あと1度で適温から外れるような状態になったら、そこで調整を行います。

6分前に気がつくことができれば、1分間の余裕があることになります。このように気が付きたいタイミングで測定ができれば、適切な温度を維持し続けることができます。例えば1から3分間隔で行うことで、対応可能と言えます。